世紀末ウィーンのグラフィック展 アルマ・マーラーの存在
美術館は行く前・見てる最中だけでなく、帰ってからも楽しいです。
気になった作品や出来事を調べて、会場では分からなかった+αの情報を得たときはニンマリしたくなります。
今回の「世紀末ウィーンのグラフィック展」でも、帰宅してから知ったニンマリ情報がありました。
それは、アルマ・マーラーというミューズの存在です。
写真は20歳ごろ。
この女性を抜きにして世紀末ウィーンの美術史は語れない、そんなお方が存在していたんです。
アルマさん情報を、wikipediaからピックアップしてみます。
・少女時代から絵画、文学、哲学、作曲に才能を発揮し、美貌で多くの男性芸術家をとりこにした。
・グスタフ・クリムトとも深い仲にあった。
・23歳のとき、41歳の著名な作曲家グスタフ・マーラーと結婚。
・画家のオスカー・ココシュカとも関係を深めた。
・バウハウスの創始者で建築家のヴァルター・グロピウスにも求愛され、未亡人となったのちの32歳で再婚。
後世に名を遺したビッグネームと関係深っ!!
ちなみに父親もオーストリア皇太子から依頼を受けるくらいの有名な画家。
その父が亡くなって、母が再婚した相手が前回の記事で紹介したカール・モルさんだったり!
最初に結婚した夫のグスタフが、アルマとの関係に悩んであのフロイトの診断を受けたとか!(余談ですがフロイトの息子も画家ですね。)
知れば知るほど「えぇ~~~」となる情報が出てくるアルマさん。
アルマさんと一緒にいたら、アーティストはインスピレーションが沸き建てられるんでしょうね。
いったいどんな女性だったんだろう。
アーティストってその人単体の力だけでなく、周囲にインスピレーションを沸きたてさせる人がいたり、理解やサポートをしてくれる人がいて、世の中に対して影響力を持っていきます。
優れたアーティストがいれば、そのそばに優れたサポーターがいたんだろうな、と思いながら見ると、その作品が作られた背景にも興味が出てきませんか?