美術ビギナー

初心者が美術と楽しく付き合っていく方法模索中

展覧会

クリムト展③知ってることと知らないとこのバランス

クリムト展が楽しかった理由。 ②知ってることと知らないことのバランスが絶妙 全く知らん内容の企画展に行くと、知識を吸収することを優先順位高にしてしまい、作品そのものを楽しむことがおろそかになっていることがよくある。 かといって、知ってることを…

ドラえもん展②世代超越パワー

ドラえもん展の感想。 28組の現代アートアーティストに 「あなたのドラえもんを作ってください。」 とお題を出してできあがった作品が集結しています。 大喜利のお題みたいですよね。 年齢も表現方法もバラバラのアーティストたちがそれぞれに完成させた作品…

ドラえもん展①大阪で会える喜び

大阪の開催中のドラえもん展に行きました。そしてそれがとてもとてもとても、とても良かったです! 子供の頃を思い出して、ノスタルジックになったりしながら見ました。 何度かリアルに目にうっすら涙浮かぶレベルの感傷モードに突入しました。笑日本で生ま…

モロー展③メッサリーナさん

モロー展では、聖書や神話に登場する宿命の女(ファム・ファタル)をたくさん見ました。 バリエーション豊かでした。笑 有名なのはサロメですが、メッサリーナさんなる古代ローマの相当アカン女を知ることができたのが収穫でした。 メッサリーナさんは皇帝の…

モロー展②生々しくないモローの生々しい絵

宿命の女(ファム・ファタル)のテーマに憑りつかれたモロー。 さぞかし悪い女に痛い目を見させられてきた人生送ってきたんだろうと思っていました。 しかし、モロー展で得た情報から察するに、遊び人って感じではなさそうでした。 むしろ、モローさんはマザ…

モロー展①出現

あべのハルカス美術館で開催中の「ギュスターヴ・モロー展」へ行ってきました。 2年前に同じ会場で「マティスとルオー展」をやっていて、その時に2人はモローのもとで絵画を学んだと知りました。 2人の師匠であるモロー先生が、満を持しての登場! モロー…

印象派からその先へ④シャガールよかった

「印象派からその先へ」展、第3章 エコール・ド・パリ ~前衛と伝統のはざまで~ の感想です。 この章の16作品中、なんと10作品がシャガール。 そしてそのシャガールがめちゃくちゃによかったです。 うう~、でも画像がネット上で見つからない。。。 一番ぐ…

印象派からその先へ展③フォーヴから抽象へ

ん「印象派からその先へ」展、第2章 フォーヴから抽象へ ~モダン・アートの諸相~ で気に入った絵について。 20世紀以降の絵です。 野獣派のヴラマンク! 一番パンチがあり、目が覚めるような色彩でした。 ヴラマンクの描く絵ってほんのり陰鬱なんですが、…

印象派からその先へ②印象派、誕生

3章構成の冒頭! 「第1章 印象派、誕生 ~革新へと向かう絵画~」で気に入った絵について。 最初はコローの絵から始まりました。 リアルなような空想なようなこのムード! 絵の世界にスムーズに誘ってくれるんで「コローから始まるっていいなぁ~」と思い…

印象派からその先へ展①

兵庫県立美術館で開催中の「印象派からその先へ」展をに行ってきました。 www.artm.pref.hyogo.jp 山形発祥の石膏メーカー、吉野石膏のコレクション展です。 印象派が気軽に日本で見れる喜び! 吉野石膏に感謝です。 コレクターって凄いなぁ。どういう思いで…

トルコ至宝展②オスマン帝国って?

事前知識ゼロで行ったトルコ至宝展。 展示会場に躍る「オスマン帝国」の文字。 はて…オスマン帝国って、何…。 センター試験が終わったその瞬間、脳みそのシワの隙間に詰め込んだ暗記系の知識は霧散してしまっていますので、ここで今一度復習。 行く前に知っ…

トルコ至宝展①バカ絢爛シリーズ

京都国立近代美術館で開催中の、「トルコ至宝展」に行ってきました。 人間、好きなものばっかりに偏ってしまうじゃないですか。 わたしもそうで、企画展をチョイスするときに絵画系はホイホイ行くものの、なかなかインテリアとか工芸品・ファッションなどの…

世紀末ウィーンのグラフィック展 アルマ・マーラーの存在

美術館は行く前・見てる最中だけでなく、帰ってからも楽しいです。 気になった作品や出来事を調べて、会場では分からなかった+αの情報を得たときはニンマリしたくなります。 今回の「世紀末ウィーンのグラフィック展」でも、帰宅してから知ったニンマリ情報…

世紀末ウィーンのグラフィック展 カール・モル

世紀末ウィーンのグラフィック展で新たに知ることができたお気に入りアーティスト、2人目はカール・モル(Carl Moll)さんです。 モルさんもウィーン分離派創設メンバー。 メインは油絵の風景画みたいなんですが、今回の展覧会ではモルさんの版画作品をたく…

世紀末ウィーンのグラフィック展 マクシミリアン・レンツ

世紀末ウィーンのグラフィック展で楽しかったポイント2つ目は、知らなかった芸術家との出会いです。 わたしは作品を見て「これいいな!」と思うものがあったら、美術館の入り口でもらえる作品の一覧表に鉛筆でチェックをつけたり一言感想を書き込むことにし…

世紀末ウィーンのグラフィック展・ウィーン分離派って?

「世紀末ウィーンのグラフィック展」の楽しかったポイント1つめ、「ウィーン分離派」について学んだことについて書きたいと思います。 やっぱり新しいことを知るのって楽しいです。 しかもウィーン分離派っていうね! 印象派なんかはメジャーでみんな知って…

世紀末ウィーンのグラフィック展に行ってきた

2019年1発目の美術展は、京都国立近代美術館の「世紀末ウィーンのグラフィック展」でした。 www.momak.go.jp 今年、なんだかウィーン系の企画展が多いなと思っていたんです。 クリムト展だったり、ウィーン・モダン展だったり。 www.tobikan.jp artexhibitio…

ピエール・ボナール展③初期の絵いくつか

ピエール・ボナール展では彼の絵の変遷が楽しめます。 私が一番楽しめたのは、冒頭のキャリア初期ゾーン。 (マルトとのほっこり親密絵を期待して行ったが、色々な事実を知って引いちゃったため。笑) 心に残った絵についてつらつら書いていきたいと思います…

ピエール・ボナール展②いたのか、愛人が…

ピエール・ボナールといえば、入浴中の女性の絵。 今回ももちろん、ありました! 浴盤にしゃがむ裸婦(1918) なんと、写真もありましたよ。 見た瞬間「おおー、ご本人!」(?)って思いました。 モデルはボナールの奥様・マルト。 浴盤にしゃがむマルト(19…

ピエール・ボナール展①理想のボディライン

東京出張の空いた時間でピエール・ボナール展へ。 「行きたい!でも関西に来ないな~」と思っていた企画展だったので、思いがけず行けてとても嬉しい気持ちです。 他にもいろいろと行きたかったんですが、その日は月曜日。 美術館はどっこも閉館日で空いてな…

ルーヴル美術館展③おしゃれから不気味まで幅広い

ルーヴル美術館展の感想その3。 古代エジプトの作品。 息子のサイズ感ちっさ! お母さん、横から見るとすっごい髪の毛のボリュームがありました。 岸田劉生の麗子くらい。笑 いや本当にこれは完コピしたのかな、ってくらい頭部のフォルムが麗子。 bluelake.…

ルーヴル美術館展②復習させてくるシステム

ルーヴル展の感想その2。 エジプトのマスクを見た直後に現れるこいつ。 頭がでっかくて、マンガとがゲームキャラみたいな頭身バランスだな~と思ってよく見ると…「シュメール初期王朝」に作られたとのこと! シュメール!!! さぁみなさん、「シュメール人…

ルーヴル美術館展①最高のつかみ

大阪市立美術館で開催中のルーヴル美術館展に行ってきました! www.ytv.co.jp ルーヴル所蔵作品の中でも肖像芸術にスポットを当てた今回の企画展。 最近はプーシキン展や東山魁夷展などで風景画を見る機会が続いていたので、人物中心の絵が自分の中でいい感…

才能満載 スゥ・ドーホーさん

岡本太郎の本、友人に貸してしまいましたので唐突にレビューは終了になります。信じられない適当さですみません。笑 太郎さんがか返ってきたら、レビューの続きを書くかもしれません。 今回はスゥ・ドーホーさんについて書きたいと思います。 9月の三連休で…

シーレの気になる人生

先日プーシキン展を見に行った国立国際美術館で、ウィーン分離派の企画展のチラシを発見! 来年秋に開催予定とのこと。1年間待ち遠しいです。 東京は4月末からですね。 artexhibition.jp 同時期に大規模なクリムト展も開催されるそうです。 こりゃ2019年は…

憧れの大人・木梨憲武展

大阪・天保山に「木梨憲武展」を見に行ってきました! www.kinashiten.com 小さいころからテレビで見ていたとんねずは、ずっと憧れの大人でした。 面白くて、おしゃれで、スポーツが好きで、自分が好きだったり面白いと感じたことに正直な男の人! そんなか…

プーシキン美術館展 お気に入りベスト3

大阪の国立国際美術館で、 ロシアのプーシキン美術館が所蔵する、 フランスの風景画を見てきました! 地名多め。笑 pushkin2018.jp 「プーシキン美術館展」で展示された全65作品の中で、わたしのお気に入りベスト3について書きたいと思います。 3位 ブーシ…

岸田劉生展 静物画がよかった

お盆で帰省したついでに、愛知県・豊橋市美術館へ「岸田劉生展」を見に行きました。大阪市の図書館でチラシを見て、気になっていたんです! 「岸田劉生展ー実在の神秘、その謎を追う」を開催します | 豊橋市美術博物館 岸田劉生といえば、麗子!!! 最近で…

プラド美術館⑥心ざわつくリベーラ

プラド美術館展についての記事、6つ目です。 早くブログに残さないと鑑賞した記憶が薄れていっちゃうのと、なにより前回のブログのタイトルが「母乳ビーム」で、あれがずっとトップページに君臨し続けるのはどうしようもなく恥ずかしいので笑、やっと更新で…

プラド美術館展⑤母乳ビーム

プラド美術館展。 王様が超絶絵が大好きで、天才画家をお抱えにした。したら凄いコレクションが爆誕したよ! というのがざっくりした見どころです。相当に雑い。笑 でもね。。。 そんな歴史を秒速で置き去りにするくらい、鑑賞者に衝撃を与える絵画がありま…