池大雅キーワード
現在京都国立博物館で開催されている「池大雅」展は、京都で85年ぶりの回顧展とのこと。楽しむ準備をするぞー!
●生まれ・育ち
・江戸中期の画家(1723-1776年)。伊藤若冲や丸山応挙と同時代の画家。市民もお金を持ち始めた時代。
・京都で生まれ育った。
・幼少の頃から書道がうますぎて有名だった。
・15歳で扇に絵を描いて売り出したが、当初全く売れず。「竜神にくれてやる」と琵琶湖に扇を捨てるという悲しいエピソードあり。
●画風、新しい表現への挑戦
・新しい表現に挑み続けた画家。
・自由で開放的な明るさに溢れた絵。
・旅好き。旅で目にした景色を描いていく。
・「南画の大成者」として有名。
・中国の山水画に影響を受ける。
・指で描く指墨画(しぼくが)も。宴会などで即興で描く、いわばライブパフォーマンス。上手さを捨てて味を生かす稚拙の美。
・琳派を意識したタッチの絵もあり。
・西洋の銅版画を知って衝撃を受ける。空気遠近法など西洋の技法を取り入れていく。
・書道も上手だった大雅の絵には日本の書の良さが生きている。中国の書は力強くどっしりと硬い印象。一方で日本の書はかな文字のくずしの文化もあり、柔らかく軽やか。
南画とは?という問いにはこちらのサイトが分かりやすく回答してくれています。
一部抜粋します。
江戸幕府の御用絵師であった狩野派の保守的傾向にあきたらなくなった絵師たちが、新しい表現や自由な創作を求めて中国の絵画を独自に学んだ結果、南画というジャンルが生まれました。
南画自体が、新しい表現をもとめて生まれたものだったんですね。そりゃ大雅にぴったりだ!
●評価、人柄
・国宝、重要文化財に認定された作品多数。
・川端康成も大ファン。「十便図」を手に入れている。
・武者小路実篤も、絵から「人生を大きく楽しむ人柄」を感じ取って感嘆している。
・奥さんと楽器を演奏しながら、楽しく過ごした。
・・・と以上、日美から得たキーワードをば~っと羅列しました。
ここから気になるものをこれから深掘りしていきたいと思います。
私が気になったのは、旅・人柄というキーワードです。
池大雅の人柄が、最大の魅力なのではないか?という気がしました。
旅を楽しみ、明るく柔らかい絵を描き、奥さんと音楽を奏でて暮らし、でも中国の文人にも憧れたりして…人生を楽しむスペシャリストっていう感じがしますね。