美術ビギナー

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ベネツィア!青!カナレット !

ビュールレ・コレクション展で個人的に一番楽しめたのは「ヨーロッパの都市」コーナーです。

 

そのコーナーで、いつか見たいなと思っていたカナレットの作品を見ることができました。印象派の画家ではないからビュールレ展で見れると思っていなかった分感動が倍増!

 

イギリス美術について調べていると、イタリア人画家カナレットの名前が絶対に出てくるんです。

カナレットは18世紀に活躍しました。その時代、イギリスの裕福な青年がフランスやイタリアに数ヶ月から数年間かけて勉強のための旅行に行くグランドツアーという習慣がありました。カナレットの絵はグランドツアーでベネツィアにやってきたイギリス人に大好評だったそうで、お土産として持ち帰られておりました。その名残で、今でもイギリスがカナレットの絵をたくさん所蔵しているそうです。

 

ディズニー好きな人にとっては、シーのレストランの名前でピンと来られる方もいらっしゃるかもしれません。ディズニーとカナレットの関係についてはこちらのホームページが詳しいです。

ure.pia.co.jp

 

イギリス人が好んだカナレットの絵ってどんなのなんだろう?と興味が湧き、ネットで画像検索すると、もうキレイ過ぎてあんぐり状態。水の都ベネツィアの建物、人、空、水、どれもがキラキラ輝いて見えました。これはいつか本物を見てみたいとずっと思っていたんです。

 

その念願かなって今回、2つもカナレットの絵を見ることができました!サイズは想像していたよりも大きくてインパクトがありました。

 

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The Canal Grande · Antonio Canal (Il Canaletto) · Stiftung Sammlung E.G. Bührle

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Santa Maria della Salute · Antonio Canal (Il Canaletto) · Stiftung Sammlung E.G. Bührle

カナレットが描くものには、強い存在感が宿ります。それが臨場感となって、絵がイキイキと見えてきます。

水の都ベネツィアの景色は、私が青色が好きということもあるんですが、空や水の青の美しさか本物にたまりません。ベネツィア行きたくなる!!

 

あんまり風景画を見るのが得意じゃない私がここまで吸い寄せられてしまうなんて、この感動はイギリス風景画のレジェンド、カンスタブル以来です。まったくもってカナレットとベネツィアの組み合わせ、最強過ぎるでしょ。

好きな風景画家を聞かれたら迷わずカンスタブルとカナレットって答えようと思います。そんな機会あるのか知らんけど。笑