美術ビギナー

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モネ展図録でお勉強①

数日前にブログで書きましたが、「モネ それからの100年展」の図録を見ております。

bluelake.hatenablog.com

 

今回は、図録を読んで感じたことや知ったことを箇条書きにメモ。

 

・モネの肖像画。1899年だから59歳の時の1枚。日本人から見ても親しみやすい、可愛らしいお顔をしておられる。目がキラキラしている。でも実際にはこの時から視力の衰えに悩んでいたらしい。

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File:Claude Monet 1899 Nadar.jpg - Wikimedia Commons

 

・1874年、34歳でに第1回印象派展に出品。有名な「印象 日の出」は従来の技法と異なりすぎて痛烈に批判される。自分がいくら好きでやってることでも、批判されるってわかってるものを世に出すのってすごく勇気がいるよな…。絵描きって、評価してもらって人気が出て絵が売れて食べていけるんだから、批判って怖いはずなのに。自分が憶病な性格なので、意思を曲げずに自分の思ったことを発信できる人への尊敬の気持ちがもともとあるんですが、西洋画の歴史を変えたモネは本当に偉大だ。

 

・最初は批判されていた印象派特有の筆触分割の技法も認められ、1890年代には大衆・専門家の両方から評価される巨匠になる。ものの15年で歴史を変えちゃってる。

 

・しかしながら、1920年代にモネの評価は下がっていく。戦争を経験したフランスにとって印象派の絵は感覚的すぎる・理性的でないとみなされたらしい。だからか、モネの死後半年後の1927年に公開されたオランジュリー美術館の睡蓮の壁画も、公開当初の反応はあまり芳しくなかった。

 

・1950年、モネが再評価され始める。死後でさえけなされたり持ち上げられたり、画家って大変だな。笑 時代によって評価されるものがこんなにもコロコロ変わることに驚いた。であれば、世間がどう見るかという基準よりも、自分はどう見るかがやっぱり一番大事だな。

 

 今日はここまで!