モネ展図録でお勉強②
引き続きモネについてのお勉強です。
前回のはこちら。
「バラの小道の家」という作品。(下の画像は、図録に載っていた絵ズバリではないんですが、非常に似ているの絵なのでこれでご勘弁ください。)
File:Claude Monet - House among the Roses, the (1925).jpg - Wikimedia Commons
モネの晩年の作風に興味があるので、亡くなる1年前に描かれたこの作品の解説文は要チェックしなくては。
今回学んだことと感じたことはこちらです。
・モネは亡くなるまでの20年近く、眼の病気に苦しめられていた。手術したいけど失敗したらと考えたら怖くて、なかなか踏み切れなかったらしい。画家の命でもある目だもんね…。怖いどころではないよね。そりゃ受けれないわ。1923年にやっと目の手術を受けるが、劇的な回復はなかったらしい。
・「私が見ているものの形は歪んでいるし、色は誇張されていて、まったく恐ろしいようなものです」「今見えているように自然を見ろ、などと宣告されるなら、目が見えないほうがましで、いつも見ていた美しいものの思い出のほうを大切にしたいのです」と友人に弱音を吐いている。「印象」を絵にしてきたモネが、視力の悪化によって自分の「印象」を受け入れられなくなってしまったなんて悲しい運命だ…。このモネが弱音を吐いた友人はなんと、フランス元首相のクレマンソー。元首相と友達とは何事!?しかも弱音を吐ける間柄って。
目が以前のように風景を捉えてくれないという悲しみのなかで制作されたこの絵。でも、その筆遣いと色の荒々しさが新しい魅力になっていて、私は好きです!