ヌード展 ルシアン・フロイドを知る
美術展に行ってお気に入りの画家の絵を見るのも楽しいですが、新しい画家との出会いもワクワクするものです。
今回「ヌード展」で初めて名を知った画家が何人かいました。今回はその中の1人について書きたいと思います。
展示されていた作品はこちら、「布切れのそばに佇む(Standing by the rags)」。
1988-9年に、ルシアン・フロイドによって制作された1枚です。
‘Standing by the Rags’, Lucian Freud, 1988-9 | Tate
タイトルに「Staiding」って入っていますけど、これ立ってるんですかね?寝転んでいるのかと思いました。でも立ってるようにもだんだん見えてきた。笑
解説によると、布切れは絵筆をふくためのもので、つまり画家であるフロイド自身を表していると見ることができるよとのこと。なるほど~。
でもそれは、この絵のモデルが誰かによってめちゃ意味合い変わりそう。
ルシアン・フロイドのおじいちゃんは、あの精神分析で有名な「フロイト」なんだそうです!
ナチスのユダヤ人迫害から逃れてイギリスに移住した結果、英語読みのフロイド姓となりました。
ネットでフロイドの絵を見ましたが、ヌード作品本当に多いですね。
1940年代はシュールレアリスム系の絵を描いていたんですが、1960年代になるとガラッと画風が変わっています。
でもなぜか、人を描いているんですけど、しかもアップとかヌードなんですけど、モデルと画家の間に距離感があるような感じがする絵が多いですね。なんだか、人を花や動物と同じように描いているというか…。
でもこの絵は、モデルのやすらいでいる表情や、モデルの体を包むような布から、モデルに対する温かいまなざしがあるのかな?と感じられる気がします。
うーん、よく分からない、この画家のことが。人をどう見ていたのか。でも絵には強烈はインパクトがあるなぁ。
どういう気持ちでヌードを描いていたのか知りたいなぁ。
調べたら2016年にフロイドについての本が出ている!読みたいな。メモ。