視覚芸術百態展 まさかの素材でできた少女
このブログ、毎日更新を目標にやってきていたんですが、ついにとぎれてしまいました~(ToT)
出張やらなんやらでバタバタしちゃってました。
昨晩お家に帰ってきて一息ついたので、また気持ち新たに書いていこうと思います!
1週間前に見に行った、視覚芸術百態展@国立国際美術館。
今日からは、そこで見て心に残った作品をいくつか書いていく予定です。
まず、この作品。
マーク・クイン作「美女と野獣」(2005)です。
「ん???」と思ったのが、この作品が「色彩」のコーナーに置かれていたこと。
どう見ても色で何かを伝えようとしている作品には見えないなぁ、と思いつつ眺めていると、衝撃の発見。
作品に使われている材料が、「ポリマー・ワックス、動物の血」。
…動物の血?!?!
えええーーーー!!!!!!
じゃあ、この少女の表面のムラ感は、動物の血を塗ったあとなのか?!
この作品、実は見るのは初めてではなかったんです。
2016年の「エッケ・ホモ展」でも見てたんですけど、そのときはこのことに気づかなかった…。
この少女が動物の血で作られているという事実を知った瞬間、この少女を見る目が変わっている自分に気づきます。
クイン氏はこの作品についてこのように述べております。
This work is about the co-existence of innocence and corruption in the world and about a girl being on the cusp of childhood and adult life.
無垢と退廃、子供と大人の共存がテーマなんですね。
1回動物の血がついていることを知ってしまうと、そうではない見方に戻ることができないということに気づかされました。
純粋に美しい少女の像としてはもう受け取ることができない。
人を見る時もそうでしょうね。
一度イメージを持ってしまうと、前の見方や新しい見方ができなくなってしまうことってありますよね。
…みたいなことを考えさせられた作品でした!
クイン氏の他の作品もとても衝撃的です。
自分の血液を使った作品があったり…!
そしてこのお方もイギリス人でした。笑