分からな過ぎて叫びだしたいギリシャ美術の流れ
美術検定問題集のとある1問。
Q.次の古代ギリシャ彫刻のうち、作られた年代が最も新しいものはどれですか?
③デルフォイの御者 ④クリティオスの少年
いやあああああ!!!!!
分からな過ぎて、叫びたくなりましたよ。笑
唯一サモトラケのニケだけはスポーツメーカー・ナイキの由来になったエピソードを知っていたけど、それがいつ作られたかまではちょっと…。
どんな知識があったら、この問題を見た時に絶叫せずにすむのでしょうか?
ギリシャ美術の流れと、代表作を覚えておけば問題なさそうです。
よっしゃいくぞ!
①アルカイック期 紀元前700-480年
にこっと笑った表情が特徴。
男性像(クロース)は一歩前に、女性像(コレー)は足をそろえて立っている。
代表作はテネアのアポロン像。
②クラシック期 紀元前480-323年
片足に重心をかけたりスポーツをしたりする姿が増え、アルカイック期のぎこちなさが消えた。
体の動きで表現できるので、スマイルしなくてもよくなったのもポイント。
パルテノン神殿もクラシック期。
初期クラシック期の代表作 デルフォイの御者
クリティオスの少年 (ある本では、アルカイック期の代表作になってたけど)
後期クラシック期のヘルメス
ミュロン作 「円盤投げ」
Myron: Ancient Greek Sculptor, Biography
③ヘレニズム期 紀元前323-31年前
オーバーリアクション気味のおおげさな表現が特徴。
神中心→個人主義の流れから、ヒーローぽくないテーマも増えた。
代表作
ミロのヴィーナス ※クラシックとヘレニズムの融合
ラオコーン
File:Nike of Samothrake Louvre Ma2369 n4.jpg - Wikimedia Commons
以上を踏まえて、最初の問題をもう一度見てみましょう。
Q.次の古代ギリシャ彫刻のうち、作られた年代が最も新しいものはどれですか?
③デルフォイの御者 ④クリティオスの少年
①は、アルカイック期のつるんとしたやつ。
③④は、クラシック期のちょっとだけ動きが出たけど笑顔きえたやつ。
②はドラマチックなヘレニズム期のやつ。
ということで、答えは②!!!
ふう~。一歩前進です。
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