ヴェロネーゼと有名なあのお方の銅像
美術検定の勉強続行中です。
この絵のエピソード、面白いですよ。
巨匠ティントレットの作品が火事で焼失してしまったので、その代わりにと依頼された作品。
「最後の晩餐」を描いた一枚だったんですが、主題に無関係な人物を多数書き込んだ結果、画家が異端審問所に呼び出しくらって描き直しを命じられました。
そこで画家はタイトルを「レヴィ家の饗宴」に変更して事なきを得たんだそうです。
その画家とは、ベネツィア・ルネサンスの巨匠の1人・ヴェロネーゼ(1528-1588年)さん。
絵の中央左にいる緑色の服を着た人物が画家本人なんだとか。
自画像がこちらです。
賢そうな、でも真面目一辺倒じゃなくて機知に富んだ感じのお顔をしている。
File:Paolo Veronese, avtoportret.jpg - Wikimedia Commons
ヴェロネーゼさんのことが気になるので、ちょこっと調べてみましょう!
出身はイタリアのヴェローナ。
本名はカリアーリというらしんですが、ヴェローナ生まれなのでヴェロネーゼと呼ばれるようになったんだとか。
ヴェローナがどんな町かというと、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台として知られているんだそうです。
そういえば会社のイタリア人が、「イタリアにはジュリエットの銅像があって、胸を触ると願いが叶うと言われてる」という謎ジンクスを教えてくれたことがあるのを思い出しました。
「触った?」て聞いたら「うん」と言うので、「変態だね」といったら「NO!みんな触るから」と言われた。笑
あったー!笑
そんな町です。どんなだですね。
建築家のもとで修業をした時代があったため、建物を描くのが上手なのが特徴なんだそうです。
他の作品ですと、現在東京で開催中の「ルーブル美術館展」のメイン作品のこれもヴェロ兄の力作。
File:Paolo Veronese 040.jpg - Wikimedia Commons
顔や服の繊細さに反して、体の恰幅のよさとズドン!とした力強さのギャップがアンバランスな魅力を醸し出している気がする…。
「視線が合わない」のがポイントの絵なんだそうです。ミステリアスですね。