美術ビギナー

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森村さんに学ぶ新しい作品の見方

森村泰昌さんというアーティストの本『踏み外す美術史』を読んで、めっちゃ「それだ~~~!」って言いたくなったのでブログに書きます。

 

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森村さんの企画展が2016年に大阪の国立国際美術館で開催されたときに、 この本をミュージアムショップで買いました。

www.nmao.go.jp

 

買った直後にいったんは読んだんですけど、最近読み返してみたら今の私の気分にドンピシャな本でした。

文章も非常に読みやすく、本が苦手な人にもおすすめしやすい一冊です。

 

この本で森村さんは、「美術ってどうやって見たらいいんですか?」という多くのが疑問に感じる質問に対し、真摯に答えています。

 

勉強して考えながら見るのも大事だけれど、そうではない他の見方もあっていいんじゃない?というのが森村さんの回答。

 

心に残ったポイントを自分なりにまとめました。

 

・作品を考えることからはじめるのではなく、コロッケやアイスクリームと同じようにまず味わおう。好きになってしまう気持ちを通して作品を体で分かってしまおう。

 

・油絵を柄がプリントされた布と思って見れば、自分に似合うかどうかという視点で見れる。絵を着こなせ。美術館で絵を見る気持ちとデパートのバーゲン会場で走り回る気持ちは一緒。

 

・校則違反だとしても制服をアレンジして着こなすように、自分流に絵を解釈したっていい。

 

しびれますね!

特に油絵を柄のついた布と捉えるところ、目から鱗がシュパパパ飛び出しそう。

こんな作品の見方の提案、今まで聞いたことがなかったです。