ポンポンってどんな彫刻家?
ポンポンさんについて、館林美術館で得た知識をまとめてみます。
File:Francois Pompon, circa 1918.JPG - Wikimedia Commons
フランソワ・ポンポン(1855-1933)
・男性です!笑
・フランス・ブルゴーニュ地方で生まれ、パリに出て活躍。
・ロダンの工房で働いていた!!!
・1922年、67歳に「シロクマ」が評価され、革新的な彫刻家として認められる。
・1925年、レオナール・フジタ、ジョルジュ・ルオーとともにレジオン・ドヌール勲章のシュヴァリエ章を受章。(正直この勲章のことはよく分かんないけど、フジタやルオーと同列に認められてたという事実がすごさを物語る!)
・1933年、77歳にて没。
・1934年、自然史博物館の植物ギャラリーにポンポン美術館がオープン。(植物ギャラリーに・・・?という謎はあるが)
・1986年、オルセー美術館開館。ポンポン作品を管轄。
・1993年、フランソワ・ポンポン美術館リニューアルオープン。
ポンポンの時代の動物彫刻は、毛並みを細かく再現する写実性が重要視された+人物像より格が低いとされていたので、評価されづらかったんです。
しかしそこで革新をもたらしたのがポンポン。
あのかわいらしい動物たちは、時代の規範に逆らって生まれたという激しいドラマを背負っていたんですね。
そんなポンポン、遺言で死後の鋳造を禁止していました。
館林美術館が所蔵している101点のポンポン作品のうち3割くらいは死後鋳造品なんだそうですが、遺言を尊重し、死後鋳造品は展示室には展示しないとのことです。
ですが、ポンポンのアトリエの雰囲気を再現した別館には一部死後鋳造品も展示しているんだとか。なるほど…絶妙な方法!笑
それにしても、100点以上もポンポン作品を所蔵しているなんて、本当に館林美術館の熱意は凄い!!!「ポンポンといえば館林」というこのイメージづくり、マーケティング能力めっちゃ高い。
かわいいだけじゃない、ポンポンや美術館の思いも感じることのできる、とっても楽しい鑑賞でした。
さあ、まずは皆さんも「françois pompon」で画像検索を!