美術ビギナー

初心者が美術と楽しく付き合っていく方法模索中

バリーさんのはじける野ウサギ

館林美術館で出会った彫刻について。

 

美術館ではもっぱら絵画ばっかりで、実は彫刻はスルー気味だったわたしでも、ガッシリ心をつかまれる作品がたくさんありました。

 

今回は、館林美術館に足を踏み入れたお客さんが一番最初に出会う彫刻の作者、バリー・フラナガン(1941-2009)について調べてみたいと思います!

屋外にある、ウサギの彫刻です。

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View | Artworks (上の画像はアメリカのものですが、ほぼこれと同じものが出迎えてくれます)

 

うさぎなんだけど、馬にもみえて、なんだったら人にも見えてくるという不思議な一品。

 

わたしペットでうさぎを飼っていたこともあるんですが、うさぎって普段丸まっているくせに、ふとした時に「長っ」とびっくりするぐらい体を伸ばして駆けまわったり跳ねたりすることがあるんです。唐突に躍動感を見せつけてくる。笑

その瞬間に、うさぎから爆発的な生命エネルギー(?)みたいなものを感じていたんですが、この彫刻は常にそのエネルギーが出ている感じがして好きです。「お前もはじけろよ」「衝動的に動いてみろよ」と言われている気がします。

作者の意図はよく分かりませんが、私はそう感じました!

ただ、うさぎってポーカーフェイスなんですよね。そこがちょっとミステリアスというか、なんか掴めなくてある意味怖いというか…。そして、そんな奴が唐突にジャンプしてくるわけです。制御できない怖さみたいなのも、ほんのり感じてしまうんですよね。それがこの作品の味わい深さにつながっている気がしました。

・・・以上、好き勝手書きました。笑

 

館林美術館とバリーの彫刻について、写真で伝えてくれるブログを発見。

また、美術館の前に広がる田園も写真におさめており、館林美術館の魅力であるロケーションも伝わってきます。

blogs.yahoo.co.jp

 

展示室には、「仔像」という作品もありました。

像がタイトルですが、やっぱり注目すべきはウサギです。正面に立つと「あちょー」と言われてるような気持になる。笑

この作品も吸引力があって、じっと見つめてしまいました。

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View | Artworks

 

バリー・フラナガン、日本語で検索してみると、情報が少ないのに加え、同名のミュージシャンもいるらしく凄く情報が収集しにくい!笑

バリーさんはイギリス出身とのことですので、苦手ですが英語で分かるところまでいってみましょう。

 

※バリーさんの作品を紹介する英語のホームページ

Estate of Barry Flanagan

 

バリーさん にとってウサギとは何なのか?を知りたいので、そこに言及してそうな箇所のみ抜粋してラフに訳してみましょう。

 

 

Flanagan is perhaps best known for his dynamic, often monumental, bronze hares, which spring into life and were first exhibited in the early eighties.

フラナガンは野ウサギのブロンズ像で有名。(hareは野ウサギね、覚えた!笑)

 

When asked about the use of the hare motif Barry would describe the magical experience of seeing a hare running on the Sussex Downs.

野ウサギのモチーフは、バリーがサセックス州で駆ける野ウサギを見たときの魔法のような経験から。(その体験を詳しく聞きたいのだが!!!笑)

 

For the Egyptians the hare represented life. In Chinese mythology the hare is the sole inhabitant of the moon and the symbol of immortality.

野ウサギは、エジプトでは生命、中国では月に住む唯一の生き物であり不滅の象徴であるとされている。

 

This mercurial image of the hare has come to stand as surrogate for human existence and our relations to the animal world.

そんな野ウサギのイメージは、人間の存在や、動物界との関係性を示す存在である。

 

うーん、分かるような分らんような…。笑

とりあえずは、自分なりの野ウサギを堪能して楽しんでみようと思いました。