B-DASHとカンディンスキー
たまにブログでアピっちゃう仕事の忙しさは継続中です。
そんな毎日を過ごしていると、癒しを求めたくなります。
癒しといえば、高校生のときから「癒されたいな~」って思ったときに聴き続けている1曲があります。
それは、B-DASHの「フーファイ」という曲です。
この歌、10年以上聴いているんですけど凄いんですよね。
古びないんですよ!
ボーカルのGONGONさんのストレートなのに優しい歌声と、ロマンチックなメロディーがマッチしていて、聴いていると落ち着きます。
うまく言えないのですが、「優しい世界に連れて行ってくれる」という感じです。
さらによく分からない説明になるかもしれませんが、「フーファイ」を聴くと私の頭の中で浮かぶイメージは、夕方にさしかかったピンク色の空の時間帯、駅のホームに立っていると、でっかいキリンやクマやシマウマたちがゆっくり線路上を歩いて目の前を通過していった…という映像です。
ブログを読んでくださっている方からしたらお前は何を言っているんだという感じでしょうが笑、そういうイメージなんです。
とにかく、この曲を聴くとわたしは癒される!ということをまず伝えたかった。
で、「フーファイ」の歌詞なんですが、リンク先で見てみてください。
ん?ってなりますよね。笑
これぞB-DASHの醍醐味のひとつ。
B-DASH語とでもいうのでしょうか。
意味はよく分からないけど、なんかいい!っていう。
でも、不思議なんです。
わたしが歌を好きになるとき、歌詞から入ることが多いんです。
「いいこと言うな~! 好き、この歌!!」「よくぞこの気持ちを歌詞で表現してくれた!」みたいに。
だけど、この歌詞は意味が基本的に分からないのです。
なのに好きになってしまえるのです。
理屈を飛び越えている感じがします。
で、思ったのが、カンディンスキーってこういうことが言いたかったのか?!ということ。
急に美術の話題にシフトチェンジ。笑
カンディンスキーという画家は、主題(何を描くか)が重視されていた時代に「絵ってなにが描いてあるか分からなくても心を動かせるよね」っていうことに気づいた画家です。
私は自分のことを主題を重視しがちな鑑賞者だと自覚しているので、カンディンスキーの言うこと分かるような分からんような…ってずっと思っていたんです。
だけど、「フーファイ」の歌詞が意味分からんのになんかいい!っていうこの感情が、カンディンスキーの伝えたかったことに近いのかなってふと思いました。
外国の音楽でも、歌詞分からんけどいいなって思うことありますもんね。
よくカンディンスキーの絵は音楽に例えられます。
聴くように見る絵だということで。
抽象画って正直鑑賞するときに苦手意識があったのですが、これからは「フーファイ」を聴くように向き合ってみたら、新しい見方ができるのかなって思いました。