自然の力 フリードリヒの風景
災害が多い。本当に多い。
びっくりするくらい多いですね。
私が住んでいる関西にも、台風がしっかり爪痕を残していきました。
今までテレビで見ていてもどことなく遠い世界だった災害現場が、今回はまさかの自分の住んでいる地域なんて衝撃ですね。
外に出てみますと、
ゴミ箱や看板が路地のど真ん中にくたっと倒れているし、
葉っぱが落ちて間緑になった地面の上に、太い木の枝が重なり合って落ちてるし、
建物の壁ははがれているし、
車がドア側を底面にして立っているし…
世紀末?!て感じでした。。。
自然の驚異と人間の無力さを、こういうときにまざざまと感じさせられます。
今回は、自然の持つパワーを静かに、でもしっかりと描きだす画家
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒについて書きたいと思います。
フリードリヒの絵をいくつか見てみましょう。
まず1807年の作品。
なんでそのシーン切り取った?と聞きたい。
何気ない風景がなぜか怖い。
枝、細かっ!
Category:1800s paintings by Caspar David Friedrich - Wikimedia Commons
1807-8年の賛否両論あった祭壇画。
反対派の言い分としては、宗教画じゃなくて風景画じゃないか、祭壇にふさわしくない!とのことだったそうです。
でもその3年後にもっと壮大なやつ描いとる。笑
フリードリヒの中で「風景こそ荘厳な雰囲気を出すのにうってつけだ!」っていう確信ができあがったんでしょうね。
1821年ごろの作品。
私なんかこれ好きなんですよね。
男女の違いが出ている感じが!
男「ギリギリの岩まで行ってくるわ~」
女「え~気をつけてよ。ここで待ってる」 みたいな。笑
フリードリヒの作品に人物画出てくることがありますが、ほとんど後ろ向き。
あくまでも主役は風景。
絵の中の人物と一緒に風景を見る、という状況がつくりだされます。
1825年頃の作品。 こんなんもあるんですね。
怖い話の本の表紙か!
1825年頃の作品。
廃墟もめちゃかっこよく描くな…。
ファンタジー路線でいっても絶対人気でた。
有名な作品というより、私の好きな絵ばっかり選んでしまいました。笑
次のブログで、フリードリヒの人となりについて書きたいと思います。