美術ビギナー

初心者が美術と楽しく付き合っていく方法模索中

自然の力 フリードリヒの風景

災害が多い。本当に多い。

びっくりするくらい多いですね。

 

私が住んでいる関西にも、台風がしっかり爪痕を残していきました。

今までテレビで見ていてもどことなく遠い世界だった災害現場が、今回はまさかの自分の住んでいる地域なんて衝撃ですね。

 

外に出てみますと、

ゴミ箱や看板が路地のど真ん中にくたっと倒れているし、

葉っぱが落ちて間緑になった地面の上に、太い木の枝が重なり合って落ちてるし、

建物の壁ははがれているし、

車がドア側を底面にして立っているし…

世紀末?!て感じでした。。。

 

自然の驚異と人間の無力さを、こういうときにまざざまと感じさせられます。

 

 今回は、自然の持つパワーを静かに、でもしっかりと描きだす画家

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒについて書きたいと思います。

 

フリードリヒの絵をいくつか見てみましょう。

 

まず1807年の作品。

なんでそのシーン切り取った?と聞きたい。

何気ない風景がなぜか怖い。

枝、細かっ!

f:id:ayalake169cm:20180908190117j:plain

Category:1800s paintings by Caspar David Friedrich - Wikimedia Commons

 

1807-8年の賛否両論あった祭壇画。

反対派の言い分としては、宗教画じゃなくて風景画じゃないか、祭壇にふさわしくない!とのことだったそうです。

f:id:ayalake169cm:20180908190445j:plain

 

でもその3年後にもっと壮大なやつ描いとる。笑

フリードリヒの中で「風景こそ荘厳な雰囲気を出すのにうってつけだ!」っていう確信ができあがったんでしょうね。

f:id:ayalake169cm:20180908190741j:plain

 

1821年ごろの作品。

私なんかこれ好きなんですよね。

男女の違いが出ている感じが!

男「ギリギリの岩まで行ってくるわ~」

女「え~気をつけてよ。ここで待ってる」 みたいな。笑

フリードリヒの作品に人物画出てくることがありますが、ほとんど後ろ向き。

あくまでも主役は風景。

絵の中の人物と一緒に風景を見る、という状況がつくりだされます。

f:id:ayalake169cm:20180908191115j:plain

 

1825年頃の作品。 こんなんもあるんですね。

怖い話の本の表紙か!

f:id:ayalake169cm:20180908191714j:plain

 

1825年頃の作品。

廃墟もめちゃかっこよく描くな…。

ファンタジー路線でいっても絶対人気でた。

f:id:ayalake169cm:20180908192300j:plain

 

有名な作品というより、私の好きな絵ばっかり選んでしまいました。笑

 

次のブログで、フリードリヒの人となりについて書きたいと思います。