美術ビギナー

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開始3ページで驚異の熱量 岡本太郎

岡本太郎著「自分の中に毒を持て」を読みました。

 

わたしは引っ掛かったり気に入った文章に線を引きながら本を読むんですが、この本は線だらけになりましたね。笑

 

一番最初のページに

今までの自分なんか、蹴トバシてやる。そのつもりで、ちょうどいい。 

 っていう一文がありまして、ズドンときました。

 

 自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は安易で、甘えがある。

 太郎さんはそんなふうに序盤で読者を突き放しにかかります。笑

「自分らしくある必要はない」とまで断言します。

自分らしく、っていう市場で見かけまくる耳障りの言い便利ワードにNOをつきつけた太郎さんが推奨する生き方はどんなんなのか?

そもそも、太郎さんにとっての「自分」とは何を指す言葉なのか?

 

自分自身の最大の敵は他人ではなく、自分自身というわけだ。自分をとりまく状況に甘えて自分をごまかしてしまう。

(中略) 

だから自分をつっぱなして自分と闘えば、逆にほんとうの意味での生き方ができる。

 

本当に思っていることを言わない、やりたいいことをやらない日本人に向かって、「それって甘えてるんじゃないの?!」と喝をいれてくる太郎さん。

「やらない理由を自分自身で作り上げているんでしょ? じゃあそんな自分なんか蹴っ飛ばして、自分で自分と闘え! そして自分だけの人生を生きろ!!」というのが太郎さんのメッセージ。

 

開始3ページでこの熱量…!

ものすごいエネルギーに満ち溢れた本です。