美術ビギナー

初心者が美術と楽しく付き合っていく方法模索中

ピエール・ボナール展②いたのか、愛人が…

ピエール・ボナールといえば、入浴中の女性の絵。

 今回ももちろん、ありました!

 

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浴盤にしゃがむ裸婦(1918)

 

 なんと、写真もありましたよ。

見た瞬間「おおー、ご本人!」(?)って思いました。

モデルはボナールの奥様・マルト。

 

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浴盤にしゃがむマルト(1908-1910)

 

そういえば、横浜で見たイギリス・テート美術館所蔵の絵もよかったなぁ。

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今回はなかったけど、わたしが入浴シリーズで一番好きな絵はこれ。

ベルギー王立美術館にあるそうです。いつか本物を見たいな~。

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ボナールの入浴する裸婦シリーズに対しては、

愛妻家がつむぎだす日常のほっこりした幸せ

そんなイメージを今まで抱いていました。

 

が!

 

やっぱり男と女、色々あったみたいです。

 

 衝撃その1 マルト年齢詐称事件

1893年、ボナールが26歳のとき、16歳だというマルトと出会います。

嘘でした。本当はマルトさん24歳。しかも名前も偽名。

ボナールがマルトの本当の名前と年齢(ボナールの2歳年下)を知ったのは、1925年にふたりが正式に結婚したときだったそうです。

「マルトはボナールのミューズで、ふたりはおしどり夫婦」というイメージを今まで持っていたのですが、若干ここで「マルトってちょっと変わったお方?」って正直思っちゃいましたよね。。。

 

衝撃その2 ボナールの愛人が自殺

1916年、ボナールはルネという女性と愛人関係に。

ちなみにルネさんはこんなお顔。

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こっちのルネさんは、愛知県のメナード美術館で見たことあります。

その時はルネさんとは知りませんでしたが。

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マルトにとっては、彼氏が若いブロンドの女と関係を持って、モデルにして絵まで描いて、面白くないですよね。

ずっと事実婚だった2人ですが、出会ってから32年後、ついにマルトが迫って正式に結婚に至ります。ボナール58歳。

そうしたらですね、その結婚を知った愛人ルネは浴槽で自殺してしまうんです…。

奥さん一筋だと思い込んでたボナールに愛人がいたことがすでにビックリなのに、その愛人が自殺までしているなんて!

しかも場所が浴槽っていうのがこれまたねぇ…。

 

衝撃その3 実際にはほっこりしてない入浴

マルトは1日になんども入浴する女性だったんだそうです。

神経症のようなものだったのでは、と言われています。

室内で湯あみする奥さん描いてほっこり、って感じじゃなかったのかもですね。

マルトは気難しい人だったそうで、ボナールがお家に友人を招いた際にもマルトと鉢合わせないように気を遣っていたとか。どんだけだ。

 

衝撃の事実が次々に明るみになってしまいました。笑

意外だったなぁ。