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世紀末ウィーンのグラフィック展 建築が変わった時代

「世紀末ウィーンのグラフィック展」で心にのこったポイントその4、建築についてです。

 

新しい芸術・材料(鉄筋)が誕生した19世紀末、建築も変わっていきます。

そのなかでも一番面白いなと思ったのは、建築家アドルフ・ロースの「装飾は罪である」という発言!

大胆なこと言いますね~、ロースさん。

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なんかユーモアに富んでいそうなお顔。

 

建築物の写真を見てみます。

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こちらはオルブリッヒさんによるウィーン分離派会館ですが、ロースに言わせればこれも装飾過剰。

建築はずっと街に残っていくのだから、時代に左右されないシンプルで合理的なデザインであるべきだというのがロースの主張。

 

そんなロースさんの代表建築「ロースハウス」。

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納得!!!

こりゃ普遍性が満載。

 

この時代のウィーンは、装飾性と合理性といった相反するものが共存していて面白いですね。

 

建築ってちょっと「よく分からんな~」と苦手意識がありましたけど、気になる人や時代背景を少しでも知るとグッと面白く感じられますね!