トルコ至宝展②オスマン帝国って?
事前知識ゼロで行ったトルコ至宝展。
展示会場に躍る「オスマン帝国」の文字。
はて…オスマン帝国って、何…。
センター試験が終わったその瞬間、脳みそのシワの隙間に詰め込んだ暗記系の知識は霧散してしまっていますので、ここで今一度復習。
行く前に知っておいたらもっと楽しめたのにな、とわたしが感じた知識をピックアップします。
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●オスマン帝国とは1299年から1922年の長きにわたって君臨し、現在のトルコを中心に、最盛期にはアジア・ヨーロッパ・アフリカにまたがる広大な領土を持っていた大帝国。
●オスマン帝国は1453年にビザンツ帝国の首都コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を征服していよいよ帝国としての地位を確立。その時に建てられたのがトプカプ宮殿。現在は世界遺産であり、博物館として公開されている。
●最盛期はスルタン・スレイマン1世の時代。在位は1520-1566年。ちなみにスルタンは称号で、君主みたいな意味。
●三日月とチューリップが国家的なシンボル。
現在のトルコ国旗にも三日月が描かれている。本当は新月がシンボルだけど絵にできないので三日月で表現しているらしい。
チューリップはトルコ語で「ラーレ」といい、アナグラムでアッラー(イスラム教の神)、後ろから読むとアラビア語で三日月(ヒラール)と読めることから、国家的・宗教的なシンボルになっている。
●イスラム教では偶像崇拝が禁止されており、神様の姿を描いた作品がほぼない。また人や動物を描くことすら生命を創造した神の模倣となるため禁止されているので、その結果幾何学模様や文字を取り入れたり、植物をモチーフにしたデザインが発達した。
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こんなところかな?
オスマン帝国は第一次世界大戦で敗戦国となり消滅してしまいますが、イケイケ時代にはヨーロッパ・アフリカ・ロシアなどゴリゴリに攻め切っており、周辺国に及ぼした影響は計り知れません。
イスラム国のことは今まで全然知らなかったのですが、この企画展をきっかけで気になる存在になってきました!