美術ビギナー

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トルコ至宝展①バカ絢爛シリーズ

京都国立近代美術館で開催中の、「トルコ至宝展」に行ってきました。

 

人間、好きなものばっかりに偏ってしまうじゃないですか。

わたしもそうで、企画展をチョイスするときに絵画系はホイホイ行くものの、なかなかインテリアとか工芸品・ファッションなどのモノ系はスルーしがち。

実際、このトルコ至宝展もノーマークでした。笑

 

今回はなんと友達に誘ってもらえて、いい機会だなと。

いつもひとりで美術館に行くことが多いから、誰かが同行してくれる嬉しさ!

感想言いあいながら見れる幸せを噛み締めました。

それに絵画系だと日本・ヨーロッパ・アメリカの作品に限られがちで、トルコの作品ってあんまり見たことないから、きっと新しい発見もあるでしょう。

 

ということで、行ってきました。

ほぼトルコ文化に関する事前知識ナシで。笑

 

感想。

もう、バカ!笑

 

いい意味でです。

もう豪奢すぎて、訳わからんレベルに達してしまっていた作品が多数。

 

まず冒頭の展示が、王座の上に掲げられる吊るし飾りというそのまんまネーミングなアイテムなんですが、桁違いの大きさのエメラルドが3つもバチコンとはめられていたんです。

その想定外の大きさに「あっ…すみません」と意味もなく謝りたくなりました。笑

 

我々現代人は、指輪の上にちょこんと乗っかる小さな石のサイズにやきもきしたりする訳じゃないですか。

オスマン帝国の王様の吊るし飾りのエメラルドは、親指と人差し指でつくるオッケーの輪っかのサイズでした。

同じ指の輪でも、レベルの違い、見せつけてきます。

 

そんなイケイケサイズなエメラルドを飾っちゃうオスマン帝国が、立て続けに想定外の絢爛な品々を見せつけてきます。

 

水筒や筆箱もあったんですけど、オスマン仕様でごっそりと宝石でコーティングされているせいで、もはや何か分からないです。笑

「水筒って…なんだっけ?」「筆箱って…私たちも使ってるアレのことでよかった?」と、そんな感じでした。

美術館に来て、水筒の概念が分からなくなるなんて思いませんでした。

 

短刀もすごかったな。

刃や鞘などの細かい細工も美しいのに、そのインパクトを一瞬で持っていくのが全部エメラルドでできた柄。

エメラルド握るってどういうこと。笑

 

そんな、日常生活とかけ離れたキラッキラの品々を見れる貴重な機会でした。

ヨーロッパでもないアジアでもない、独特のイスラム文化の立ち位置も面白いです。