池大雅展 私と友人それぞれの見どころ
池大雅展、友人と見に行ったのですが、私と彼女で見方が違っているのが面白かったです。ざっくりとまとめるとこんな感じ。
福だるの見方
・絵から画家の性格を想像しようとする
・自分なりのツボを探す(青色、雄大な世界観、人物のかわいらしさに惹かれる傾向あり)
友人の場合
・作者をとりまく人物の関係性に注目する。今回は画家でもあった大雅の妻、玉瀾(ぎょくらん)に目をつけた
・地名を重視する
・国宝、重要文化財などの価値が認められている作品の理由を探る
私は絵を2つの視点で見ていて、1つは画家がどんな性格だったか妄想するため、2つめは自分の好きなものを再確認するため。
五百羅漢図見て「こんなイキイキした表情描けるなんてユーモアありそうな人だな。絶対友達多そう」とか、浅間山真景図を見て「この青とグレーが好き!やっぱり私は青が好き」と感じるのが好きなようです。
大雅展後半ともなると、私が「この川のほとりに書き込まれているおじいちゃん見て。凄いかわいくない?」と話しかければ、友人は「それ言うと思ったわ。」と返してくるようになりました。笑
一方友人は結婚していることもあり、大雅と玉瀾のアーティスティックな夫婦生活に興味を持ったようでした。
また国宝や重要文化財に指定された作品は他と一体何が違うのか、自分なりに答えを出そうとして見ている姿が印象的でした。そういう真面目なところ、私が彼女を好きなところのひとつ!
旅行好きでもあるので「あ、これは東尋坊の絵か。行ったことあるぞ」と大雅が描いたものと自分が実際に見た風景を比較する楽しみを味わっているようでした。
同じ企画展を見ていても違うものを感じているのが、当たり前なんですが新鮮で、楽しかったです。そんな池大雅展、よろしければぜひ!