ヌード展でミレイに遭遇!
横浜美術館でのヌード展、見応え満載でした。
中でも一番私のテンションが上がったのはこの絵を目にしたとき!
ヤバい性癖の持ち主と思わないでくださいね。笑
この絵、もともと知ってたんです。でもまさかこのヌード展で見れると思ってなかったので、出くわした瞬間「えー!来日してらっしゃったの!?」と絵に声をかけたくなるくらいテンションアップ!
なぜ私がこの絵を知っていたかというと、この作者が私のイギリス画家で一番愛するミレイさんだからです。
日々図書館やネットでミレイさんの絵を見ながら過ごしていた成果で、この絵がミレイ唯一の裸婦画であることも、描かれた女性のボディがリアルすぎて(生々しくて夢がない的な意味で)批判があったことも、すでに知っていました。
つーかこれで批判の対象になるのか…。当時の人はどんだけ女性の裸体に夢見てたんだよ。私から見たらこのミレイの描いた裸も充分魅惑的です。
確かにヌード展のトップバッターを飾ったレイトンさんのヌードに比べたらどっしり感はあるかもですが。でもこのレイトンさんは色んな人や彫刻のパーツを組み合わせてひとつの理想的な肉体を作り上げたそうで、その執念のほうがアブナイ感じがします。笑
批判的な人はいても、やっぱりミレイのこの絵は多くの人の心を掴んで来たんだと思います。日本人画家・下村観山もこの絵の模写をしていて、その絵も横浜美術館のコレクション展で見ることができましたよ!下記のインタビューで観山の模写も見れます。
しばらくミレイの本物の作品を見ておらず本やネットで眺めるだけの時間が長かったので、今回久しぶりに見ることができて感動もひとしおでした。筆跡を見てはミレイが実際に絵の具を塗る姿を想像し、 「本当にミレイって画家は実在してたんだ」と当たり前のことが当たり前じゃなく感じられてきてジーンとしました。
1枚の絵を通じて、これを描いた画家、影響を受けて模写した他の画家、この作品を所蔵しているテート、ヌード展開催にあたりこの作品を選んだキュレーター、それを見ている自分が繋がっているように感じています。勘違いに近い思い込みですが、そう思いたくなるミレイの絵の魅力にやっぱりとりつかれてることを再認識させられました!