脱線し、オデュッセウストーク
ヌード展にはイギリス・テートのコレクションなだけあってイギリス人画家の作品がたくさん。
ドレイパーの作品もありました。
The Lament for Icarus | Art UK
ドレイパーの作品、「怖い絵展」のこいつぶりです。
Ulysses and the Sirens | Art UK
柱にくくりつけられた兄ちゃん、目がイッちゃってます。
イッちまったこいつはギリシャ神話の英雄・オデュッセウスです。セイレーンという美しい歌声で人間を誘っては海へ引きずりこむ魔物がおりまして、彼女らが住む島を通りすぎる途中のシーンです。セイレーンの歌声を聴いちゃったんですね、しかもあえて。
仲良くなった後のキルケー姉さん(キルケーについては以前書いたこちらのブログを参照ください 美しいキルケー 英雄は… - 美術ビギナー)にちゃんとアドバイスもらってるんですよ。「セイレーンの歌を聴かないように耳栓しときな」って。でも耳栓しないで、聴く。死にたくはないから、セイレーンのもとに引きずり込まれないように自分をしっかり船の帆柱に縛り付けとくように部下にお願いしておく。つくづく、何なんこの英雄…(笑)って思わされるオデュッセウスのとち狂い行動。本当に女性が大好きなんだな!部下はさぞ大変だと思います。
…このままだとオデュッセウスへの悪口でブログが終了してしまう!笑
同じシーンをイギリス人画家ウォーターハウスさんが描いたものもあります。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《ユリシーズとセイレーン》の詳細画像|MUSEY
ウォーターハウスさんの描く女性って神秘的で大好きなんですが、唯一この絵だけは神秘性を全く感じない…。セイレーンは画家によって人間ぽかったり人魚ぽかったり鳥ぽかったりするのですが、う〜ん鳥要素が強すぎたのかな!そしてウォーターハウス自身もそう思ってたと思う。なぜなら9年後にまたセイレーン描いてるんですが…
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス《ユリシーズとセイレーン》の詳細画像|MUSEY
全然鳥じゃないから。笑
あぁ、ヌード展で見たドレイパーの絵の話をするつもりが脱線し過ぎました。笑