美しいキルケー 英雄は…
昨日に引き継づき、ウォーターハウスさんの絵の紹介。
2017年の大人気企画展だった中野京子先生の「怖い絵展」でも目玉の1つになったのは、ウォーターハウスさんの作品だったんです。
それが1891年に制作されたこちらの作品、「キルケー」。
キルケーとは、ギリシャ神話に登場する魔女。
アイアイエー島という、発音したくてたまらなくなるような名前の島に住んでいます。
絵ではキルケー姉さん葡萄酒を差し出してますが、これは飲んではダメです。
なぜなら、この葡萄酒を飲むと魔法で豚になってしまうからです。
右下にいる黒い豚は、キルケーに姿を変えられた元・人間です。
鏡に映る男がオデュッセウス。
部下が豚に姿を変えられたと聞いて、助けにやってきたのです。
オデュッセウスは豚にならない薬草を飲んでいるので大丈夫!
必殺技の葡萄酒マジックが効かないとなってはキルケーも降参。
無事に部下を人間に戻してもらってめでたしめでたし…
で終わればかっこいいのに、オデュッセウスはその後キルケーとイチャイチャし、子供まで設け、部下に「あの~そろそろ行きませんか」と諫められるまで1年も一緒に暮らしたそうです。
何なんこの英雄…。笑