見に行きたい!春信展
鈴木春信展の広告を駅で見たんですが、よすぎて「あ~もうこれ週末絶対行こう!」っていう気になりました。
春信は「恋を描かせたら、右に出るものナシ!」だそうです。期待が高まります!笑
今回すべてボストン美術館蔵の作品なんだそうです。
私は一時名古屋に住んでいたこともあって名古屋ボストン美術館には特別な思い入れがあり、本家のボストン美術館にも「いつもお世話になってます」という感謝の気持ちがあります。余談ですが私の一番好きな絵を所蔵しているのもボストン美術館です。
ボストン美術館の中のビゲロー・コレクションから、今回の春信の絵はセレクトされてきたんだそうです。
浮世絵を美術館に見に行くと、よく「ビゲロー」という名前を見かけます。
アメリカ人資産家ビゲローさんが浮世絵コレクターで、そのコレクションをボストン美術館に寄贈されたんだそうです。
ビゲローという名前を見るたび「ビゲローさん、日本美術を好きになってくれて、いっぱい集めてくれてありがとう。おかげさまで今楽しんでいます」と感謝を伝えたくなります。
とにかく、日本の画家・春信の作品をアメリカの美術館がこんなにたくさん所蔵しているなんて、なんだか誇らしいですよね。しまいっぱなしであんまり展示はしていなかったみたいだけども。笑 退色しちゃうからあんまり長期飾れないという事情もあるのかな。
ホームページの動画を見ると、ボストン美術館の浮世絵担当のアメリカ人女性がめっちゃイキイキと春信について語っています。それを見るだけでも楽しくなってきます!「錦絵」は英語でも「Nishikie」でした。
ホームページの見どころ紹介の中で、私が現物を見たいな~と思った絵をいくつか。
展覧会の構成|ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信|2018年4月24日(火)− 6月24日(日)あべのハルカス美術館
いきなり春信さんの絵ではないんですけど、この色合いがすっごく可愛い!カラフルな「錦絵」が登場する前の、2・3色しか使ってなかった「紅摺絵(べにずりえ)」というジャンルの絵なんだそうです。
でもこのピンクと黒の2色っていうのが、逆にシンプルでモダンというか、いいですよね。この淡いピンクの色合いがすごく可憐です。
でもこれどんなシチュエーションなの?!何をぶら下げて何を焚火にくべてんの?!と疑問だったんですけど、タイトルが解決してくれました。
《紅葉を焼いて酒をあたためる若い男女》
あっ…これどっちか男だったんだ……。
今度こそ春信さんの絵。タイトルは《寄菊 夜菊を折り取る男女》。
だめだよね。折り取っちゃだめだよね。
「この花を君に」とか言われたらもう最悪だよね。
浮世絵に描かれている人物って基本無表情だから、見る側にとって好きに想像できる余地が多く残されているところが魅力の1つだと思っています。
この絵の場合はこの2人の無表情具合が絶妙にシュールにハマってませんか?
女の子「おい」 男の子「…。」 みたいな空気感が想像できるというか。
あと、上の方に書かれた几帳面な文字も好き。
あとは、この「日常〜」感に癒されるこの絵も見たいですね。
文字、ぐしゃぐしゃすぎない?笑 練習のために上書きしまくったんですかね。
お母さんの「ハイ、書くわよ」って添えた手にぬくもりを感じます。
よーし!見に行くぞ~!!待ってろ春信!!!