アンニュイ王・ポントルモ
後期ルネサンスの1530年ごろになると、「マニエリスム」という様式が誕生します。
人体がぬるん・どぅるんとしているのが特徴です。
ミケランジェロなどの巨匠の様式を真似し、誇張した結果と言われています。
そんで、美術検定の問題ではポントルモさんが描いたこの絵を知ってるかが問われます。
ポントルモって名前、なんかよくないですか?響きが。笑
キリストが十字架から降ろされたシーンなんですが、どいつもこいつも月曜日の朝の通勤電車みたいな悲壮感・倦怠感に溢れた表情ですね…。
すごくきれいな絵だけど、悲しい気持ちになってしまいます。
ポントルモは幼いころから家族が亡くなることが多く、死に対して人一倍恐怖を持っていたんだそうで、そんなのも絵に反映されてるのかも。
ちなみに一番右の男性が画家本人と言われています。
ポントルモさんの他の作品に、元気が出そうなやつはないかな?と思って探してみました。
その1。
受胎告知のシーン。
マリア様の振り返って「ん?」感が可愛すぎて最強。天使の「覚醒しました」感も異常。
これは告知する前の瞬間だと思うな~。
「神の子身ごもりました」って言われた瞬間のマリア様の反応が気になる一枚。
その2。
赤子の可愛くなさがすごい。笑
絶対「チース!」って言ってる。
3人の表情がじわじわとツボってくる、味わい深い1枚。
なんとなくですけど、ポントルモさんの絵ってミュシャ感あるなぁ。
画像はこちらからお借りしました。