ドラえもん展②世代超越パワー
ドラえもん展の感想。
28組の現代アートアーティストに
「あなたのドラえもんを作ってください。」
とお題を出してできあがった作品が集結しています。
大喜利のお題みたいですよね。
年齢も表現方法もバラバラのアーティストたちがそれぞれに完成させた作品たちを見ていて感じたこと。
まず、当たり前に思い過ぎてたけどよく考えると改めて凄いのが、ドラえもんといういちマンガのキャラクターのイメージをみんなが共有しているという事実。
作る側も見る側も、みんなドラえもん分かるよねっていう前提がないと成立しないテーマ。
この超絶高いハードルをあっさりクリア。
日本人の心に住むドラえもん、すごいなと思いました。
みんなで同じものを見る時代は変わり、好きなものをスマホで選びとって見る時代に移り変わってきているので、今後ドラえもんみたいなみんなで共有できるキャラクターはなかなか出てこないんじゃないかなぁと思いました。
写真家の梅佳代さんの写真を見て思ったのは、ドラえもんは受け継がれるということ。
ドラえもんで育ってきた大人が、自分の子どもをドラえもんで育てる。
今の時代にみんなで共有できるだけでもドラえもんは凄いのに、更に下の世代まで受け継がれているなんて驚異的。
ドラえもんの帽子をかぶって孫をあやすおじいちゃん。
赤ちゃんのそばに置かれたドラえもんのぬいぐるみ。
それらの写真から伺える、何気ない日常風景にとけこむドラえもんの存在。
無意識のうちにドラえもんは日本の生活の一部になっとんなぁと思いました。
そうやって受け継がれるんだな。
本当にドラえもんの世代超越パワーは異常。
どの世代の心の中にもヤツはいる。
まさかドラえもん、タイムマシンで行き来して、自分の人気が衰えないように各世代に対して施策打ったりしてんじゃない?って疑いたくなる。笑
それはそれで優秀なマーケターかプロモーターなんで、電通とかで活躍できますね。笑