視覚芸術百態展、見てきました
国立国際美術館で開催中の「視覚芸術百態」展に行ってきました。
6月2日(土)に行ったのですが、なんとその日がたまたま無料で企画展を閲覧できるというお得な日。知らずに行ったからラッキーでした。
この「視覚芸術百態」展は、国立国際美術館が所蔵している作品を19のテーマに分けて展示するという企画展でした。
常設展ですでに何度か見たこともある作品もあったのですが、展示が違うと新しい感じ方を発見したりして面白いです。
以前ライアン・ガンダー展が同美術館で開催されたとき、ライアン・ガンダーの作品展と同時に、彼が国立国際美術館の所蔵作品をピックアップした作品展も同時開催しており、そこでのライアンのチョイスが最高に面白かったんです。それを見て、展示のテーマや作品のチョイスって奥深くて面白いなぁと感じたのを覚えています。なので、今回も楽しみにしていました。
しかもこの企画展は開催期間が短く、約1カ月しかないので、行ける時に行っておかないと。後悔先に立ちませんもんね。
●感想
・現代美術を収集しようという姿勢の美術館が地域にあることが幸せだなぁと改めて感じました。新しい美術との向き合い方を伝えようとしてくれるから、見ていて刺激を受けます。
・巨匠の作品が唐突に現れます。「あっ、ピカソ! モランディ! ウォーホル! デュシャン!」みたいな。やっぱり有名な人の作品がないと見た気がしないっていう人もいると思うのですが、大丈夫です。有名な人の絵、ありますあります!
・音声ガイドも借りました。音声ガイドのしゃべり方ってゆっくりなことが多いんですが、このガイドの女性はちゃきちゃきしゃべってくださってて心地よかったです。ガイドも「この作品動どう見たらいいんだ?」という疑問を払拭してくれるものが多く、とても助かりました。
●好きな作品
ダーン・ファン・ゴールデン「インゼル・ホンブロイヒ」
ダーン・ファンゴールデン「Made in Tokyo」 | MISAKO & ROSEN
女の子が藍色の絵(?)に歩み寄っていく…と思ったら、次の瞬間へたくそな側転や逆立ちもどきを披露し始めて衝撃!!最後の写真では「やりきったった」的な笑顔を浮かべてこっちに歩いてくる。凄く好き。
タイガー立石「Milano, Trino Superway」(1974)
一発でファンになりました。見たことのない絵。画像検索で他の絵も見てみたら 素敵な絵ばかりでますます気になる。タイガー立石が気になる~!
まだまだ素敵な作品がたくさんありましたので、またブログでゆっくり書いていきたいと思います。
●ちょっと気になったところ
・ポスターが美術の教科書の表紙風で、堅苦しい印象がしてもったいない感じがした。
・紙の作品リストがとにかく見づらい。順路とリストの掲載順に相関性がなく、作品にナンバリングもされていないから、感想をリストにメモしたいときに毎回作品名がリストのどこに書いてあるのか見つけるのが大変だった。
・テーマごとに作品を展示しているのが今回のウリだが、作品リストの地図を見ないと何のテーマのスペースなのかが分からない。会場に表記してくれていたら嬉しいなと思った。
小言っぽくてすみませんが。。。個人的にちょっと気になりました。
久しぶりの現代美術鑑賞、よい刺激になりました。
そして次の企画展はいよいよプーシキン展!楽しみです。