江戸の戯画展に行ってきた!③金魚づくし
「江戸の戯画」展の感想の続きです。
この展覧会の目玉は、歌川国芳の「金魚づくし」シリーズ9枚が一気に見れちゃうこと。
金魚がまるで人のようにイキイキと描かれていて、そのどれもが最っ高にかわいかったです!
その中でも私のお気に入りをいくつか紹介しますね。
「いかだのり」
手前の金魚のぷりっとした後姿がたまらん!
このぷりぷり、私ずっと眺めていられるやつです。
着物をたくし上げる水夫さんよろしく、尾ひれを紐でくくりつけているのも健気でいいですね。
「にはかあめんぼう」
雨…じゃなくて、降り注いでるのはアメンボですね。
にわか雨に対する人間のアクション、江戸時代も今も何にも変わんないことが分かります。
わたしは右奥の黄色がかった金魚の表情が好きです。大きな口をあけて「あぁ~」って言っているようなマヌケフェイスが愛おしい。洗濯物干してきちゃった人の顔ですね、これは。
「まとい」
国芳が「火消し」が好きだったため、描かれた1枚なんだとか。なんだそのピンポイントな好きは。
美術館の解説パネルにも「水中の火消しって何?」的なツッコミされてましたけど笑、ただ金魚が列になってわらわらとしているのがただただ可愛い。それだけで満足です。
こちらのホームページで金魚づくし全シリーズ見ることができます。
なかでも「ぼんぼん」というお盆祭りの作品はちょっと前にイタリアで発見されたんだそうで、日本で初公開されたのも2011年。イタリアで見つかったとかオシャレか!
ペア展示するから偶数だと思われてた作品の9作目の登場で、これ幻の10作目があるんじゃないの?と国芳ファンの夢を膨らませたそうです。
皆さんの一番好きな金魚の絵はどれでしたか??