マサルさんとクリスト&ジャンヌ
久しぶりに美術検定の問題集を開いてみました。
来年こそは受験したい。笑
そこに、次の事実を知っていないと正解できない問題が。
1991年に実現したクリスト&ジャンヌ=クロードの通称「アンブレラ・プロジェクト」で、風に吹き飛ばされた巨大な傘が突き刺さって人が死んだ。
え、ええー!? なんとも衝撃的です。
でもこれが美術検定の問題集に組み込まれているってことは、「美術ファンならこの知識を知っておいておくれ」ということですよね。
そしてその次の問題がこれ。
布を使って建物を包んだり、風景の中に巨大なカーテンを出現させたりする2人組のアーティストはだれですか。
A:クリスト&ジャンヌ=クロード
まさかの重ねて出てきた! クリスト&ジャンヌ=クロード。
ここまで美術検定の運営にプッシュされているアーティスト、これは調べない訳にはいかない!ということでググっておりました。
クリスト&ジャンヌ=クロードは、夫婦で活動するアーティストでした。
夫がブルガリア出身のクリスト、妻がフランス人のジャンヌ=クロード。
凄いのが、お二人とも1935年6月13日生まれ!
ぜったい「これって運命だね」ってお互いに1万回くらい言いあったでしょうね。笑
奥様のジャンヌさんは2009年に他界しておりますが、クリストさんは現在も精力的に活動しているようです。
出題された「アンブレラ・プロジェクト」はカリフォルニアと茨城県の2か所で開催されました。
しかし、どちらの地域でも死者の出る事故が発生。
アメリカでは突風で傘が人に刺さり、日本では撤去作業中の感電死だったそうです。
事故のインパクトも強烈ですが、アンブレラの美しさもまた壮観!
2016年に水戸でアンブレラ・プロジェクトを振り返る企画展があったそうで、当時の写真が見れる記事がありました。
あと、あの糸井重里さんもファンなんだそうです!
ほぼ日のインタビューも見つかりました。
糸井さんの指摘が興味深いです。
美術や広告というのは
基本的に
彼らパトロンたちを「満足させるため」に
なされてきたものだと思うんです。ところが「クリストとジャンヌ=クロード」の
アートを実現させてきたのは
パトロンではなく、卓越した「アイディア」と
大勢の人を「巻き込む力」だった。
クリスト&ジャンヌ=クロードのアートは、2人が「やろっ」と思いついて気軽にできるようなものではありません。
建物や土地をつかうので、あらゆる人から使用許可を得ないといけないんですね。
そのためにクリスト達が直接、「こんなんやりたい!」と情熱をもって説得していくんだそうです。
結果、その過程すらアートになっちゃうんですね。
クリスト&ジャンヌ=クロードの代表作は、建物を布で包んじゃうプロジェクトなんだそうです。
でも、なんだろう…。
「すごいよ!!マサルさん」をたしなんでいたので、全然違和感なく受け入れられたよね。笑