ピエール・ボナール展③初期の絵いくつか
ピエール・ボナール展では彼の絵の変遷が楽しめます。
私が一番楽しめたのは、冒頭のキャリア初期ゾーン。
(マルトとのほっこり親密絵を期待して行ったが、色々な事実を知って引いちゃったため。笑)
心に残った絵についてつらつら書いていきたいと思います。
まずはボナールの妹・アンドレを描いたこちら。
アンドレ・ボナール嬢の肖像、画家の妹(1890年)
今にも女性や犬が動き出しそうだし、背景の草花がそよぎ出しそう。
そんな臨場感がありました。
お得意の女性と動物の組み合わせも、初期からバッチリ。
また、ポスターや挿絵画家としても活躍したボナール。
このシャンパンのポスターで受賞したことが活躍のきっかけになったんだそうです。
可愛いですよね。佐藤栞里ちゃんみたいな笑顔。
フランス=シャンパーニュ(1891)
別荘の庭で遊びに興じるシーンを切り取った1枚。
優雅~。 ボナールってお金に困ってなさそうな雰囲気が1つ特徴かも。
画面を平面的にする効果のある格子柄の服もバッチリ登場。
右奥の白い服を着た女性たちのワサワサ感も凄い好き。笑
ポストカードのサイズ感になると更に良く、思わずミュージアムショップで購入。
黄昏(クロッケーの試合)(1892)
何気ない日常を描いているのに、気取っていないのに、この気品がある感じ。
凄くいいなぁと思いました!