ピエール・ボナール展①理想のボディライン
東京出張の空いた時間でピエール・ボナール展へ。
「行きたい!でも関西に来ないな~」と思っていた企画展だったので、思いがけず行けてとても嬉しい気持ちです。
他にもいろいろと行きたかったんですが、その日は月曜日。
美術館はどっこも閉館日で空いてない!
そんな中、国立新美術館は定休日を火曜日にすることで、月曜日に地方から来るアートファンに手を差し伸べてくれました。本当にありがとうございます!!
さて、ボナールはフランス・ナビ派の画家。
以前プーシキン展で知ったヴュイヤールと仲良しで画風も似てるということで、非常に楽しみにしていきました。
「親密派(アンティミスト)」と呼ばれる彼らは、室内+人物を描くことを得意にしており、それを見たいと思っていたんです。
が!
私が一番好きだなぁと思った絵、まさかのこれ。
格子柄の服を着た女性(1890-91)
室内どころか、屋外。笑
親密派になる前の作品でした。
ボナールは「日本かぶれ」と呼ばれるくらい日本美術に影響を受けまして、これも日本の版画の影響を存分に受けて制作された作品です。
また、奥行きのない平面的でのっぺりした構図がボナールの持ち味で、よくボナールが服に格子柄を遣うのは平面性を強調するためともいわれております。
そんな知識も得られたのですが、この絵を気に入った理由は、この女性の雰囲気とボディラインがなにより私の理想だったからです。笑
凛として、落ち着きがあって、でもちょっとアクティブで健康的な感じ。
そしてスラっとした体形。細いだけでなく丸みもあって女性的。
あとわたしが個人的にマキシ丈のワンピースが好きなので、「ファッションのセンスも合いますねぇ~!」と声かけたくなりました。
なれるならこんな女性になりたいな~。
本当この女性好き。
こちらの女性も好き。
猫と座る女性(1890-91)
西洋画家の描く女性って、豊満ボディが多い気がするんです。
逆に、クラーナハみたいにストーンとなりすぎちゃうと幼児性が増しすぎちゃう。
でも、これ! ボナールさんの描く女性は絶妙に理想。
でもその後入浴中の奥さんを描くようになると、リアルな裸体を描くようになるので、このスラリ美女時期は短かったです。。。
そう思うと、日本の美人画はスラリ美女多いなぁ。
その影響もあったんでしょうね!